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【ご報告!】カキシメジをチャナメツムタケと間違えて食べてしまった話

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タイトル通りでございまして、僕は恥ずかしながら、チャナメツムタケと間違えてカキシメジを誤食(正確には誤食しかけた)しました。

その時の状況は、①標高2500mの山小屋傍のテント泊 ②独りぼっち
でした。

食ってしまったことに不安を抱いたのですが、ググって出てきたのは「嘔吐・下痢・頭痛」「集団食中毒」「病院送り」など、より不安を煽る文言。

お…おい、
僕も病院送りかいな?
ヘリか? ヘリなのか?

こんなことを考えたりもしたのですが、結局は何事も無く経過しました。

まず結論から

  1. 誤食したらまず吐き出そう。
  2. 汁も捨てよう。

そして、同じく誤食したか?
と考えて不安になっている方が出てくるかもしれないので、以下のように記事をまとめてみました。

カキシメジの誤診から誤食まで
  • なぜ間違えた? その状況と心境
  • なぜ誤食に気が付いた
  • 気が付いた後に僕が採った行動
  • 潜伏時間までの経過
目次

なぜ間違えた? カキシメジとの出会い

北アルプスの烏帽子岳、そいつを登っていた時にキノコに出会います。

そう、まずは食べれるキノコが連発したのです。

アブラシメジ
アブラシメジ(もしくはヌメリササタケ)
ハナイグチ
ハナイグチ

こうやって、「ヌメっておいしいキノコ」が連発したのです。

そして、その後の順番で巡ってきたのがコイツ。
湿った土地ゆえ、どことなくヌメっていたのだ。

ヌメっておいしいキノコが連発したことで、脳内では直感で「チャナメツムタケ」だと誤診しました。

ちょっと考えればわかる、チャナは「ササクレがある」からだ。
そんなこと、初心者のころは一個ずつ確認したものだ。

そして直感とはいえ、「チャナメツムタケか?」「それともシロナメツムタケか?」
と、どっちか疑問に思う声が、脳内に浮かんだ。

「どっちでもいいやー^^」

違和感を無視した。

間違えた要因
  • ヌメリ系キノコ、食べれるキノコの「流れ」で誤診。
  • キノコ歴を重ねたゆえ「同定を怠った」。
  • 違和感を無視した。

鍋でソイツを食いかける

山頂で鍋を喰らう。

この時は気づいていなかったので、あたかも旨そうな飯を見せびらかすように写真を撮っている。

くっ…お恥ずかしい。

ちなみにここで、2本のうち大きい方の1本を入れていた。

ルナーソロで寝転んでいる男性

あらあら、しかも余裕をぶっこいている。

鍋は煮え、旨そうだが何が何だか分からなくなっている。

途中まで、ハナイグチだとか肉だとか、具材をいくつか食べた。
チャナメツムタケ(のつもり)は2本だけだったので、貴重だと思い「後半に食べた」。

ん?
…苦い!?

そう、カキシメジは苦いのだ。
そして、軸はボソッとした食感で、噛むと崩れる。

おそらく中空の軸ゆえ、脆いのだと思う。

違和感を感じた僕は、すぐに吐き出した。

そして、カキシメジだと気付いた僕は、入っていた具材と汁とともにトイレに捨てた。
(まずは食材とトイレさん、ゴメンナサイ(涙))

烏帽子岳テント場

…気が気ではなかったが、潜伏時間の3時間を過ぎても症状は出なかった。
(というか途中から寝ていた(笑))

無事だった理由
  • 違和感に気づいてすぐに吐き出した。
  • もったいぶらずに捨てた(山で食材は貴重よ)。
  • 汁を多く飲んでいなかった(翌日使う予定だった)。

カキシメジの毒性について

カキシメジの毒について、以下のようにも記載されている。

母親がこれを知らず 2 本のきのこをうどんに入れて摂食。母親はきのこのまろやかな味と香りが相俟って美味しいので、汁を 3 杯飲んだ。父親は不安もあり、汁だけしか摂食しなかった。本人は食べているうちに口の中がなんとなく灰汁っぽかったので、よく見ると汁の中にカキシメジがあるのに気が付いたが、そのまま摂食。摂食 30 分後、激しい吐き気と嘔吐があり全て吐き出した。その後 15 分間隔で母と本人は激しく嘔吐した。嘔吐と嘔吐の間は無症状で全く健康状態に戻ったが、母親は次第に顔色も悪くなり、全身に力が入らなくなったため病院へ受診した。母親はその日入院、新聞に載るのが嫌で翌日自己(専門用語では事故)退院した。本人も生理食塩水を飲んでは嘔吐を繰り返した、摂食 2 日間ほどで全く回復した。

厚生労働省

カキシメジの本数は2本、汁しか飲んでいない母親ですら入院しています。
不安がった父親は、汁の摂取量も少なかったのでしょうか?

ここで冒頭の結論に戻ります。
実はカキシメジは水溶性の毒なので、汁も毒に侵されています。
勿論実も食うといけません。

僕は、かじった時点で吐き出し、汁も汁を吸った具材もすべて捨てました。

引用の文章に出てくる父親は入院しなかったことから、少量であれば無症状なのだと考えられます。
実際、「自然毒のプロファイル」にもこう書かれています。

水溶性であるため,何本食べたかより,毒成分が溶出した汁をどのくらい摂取したかによって潜伏時間や症状の現れ方に差がみられる。 

厚生労働省

やはり、違和感を感じたら食べない、ということでしょう。
これは、採集の時も実食の時も同じですね。

キノコは違和感感じたら大体ニセモノだから!

そうやって自分で言っていたのにも関わらず、間違えちゃったよね…

それでも不安な場合

自分で吐き出せる人はいいのですが、僕はそうでありません。
潜伏の30分~3時間をやり過ごした経過を記録します。

ポカリを多めに作る。

ですね。

食べた量が少量だったので、おそらく軽傷だと予想。
そのうえで、嘔吐・下痢に対してできる手段としたら、脱水を免れる事。

多めの水分と電解質補給をできる準備だけはしておきました。

と、まあ
僕が伝えられることはここまでです。

皆さんの症状がひどくなりませんように!

少量だった場合は何事もないといいですね!

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