どうも!
たなりょうです!
今回の題材は「スノーソー」でございます。
このスノーソーというアイテムですが、どうにも使い方がニッチすぎますよね。
バックカントリーだとか、雪洞づくりにしか使えません(笑)
それなのに価格が1万円程度するものもあるので、なんとも購入に手が伸びないんですよね…
洗いざらいスノーソーを調べてみたのと、実際に2種類使って分かったことがあります。
それは、専用品だから良いっていうわけではない。
ということ。
案外安物の代用品が、かなり良かったり?
そんな解説と、スノーソーの紹介をしようと思います!!
スノーソーの使い方
とりあえず簡単に紹介!!
風防を作る
まずは、一番使う用途が多いのではないでしょうか。
ただでさえ寒い、厳冬期のテント泊です。
風防の存在は結構重要。
ちなみに僕はあまり意識していない(笑)
イグルー作りや雪洞づくり
スノーソーを買ったのなら、これを作れよ!
これを作るために、スノーソー買えよ!!
そう思うほどに、イグルーづくりはワクワク。
スノーソーのタイプは2パターン
僕が調べた限り、スノーソーはどうやら2種類のタイプに分かれているようです。
雪専用と木も切れるというのは、結構重要な違い。
おすすめスノーソー6選+1種
- MSR ベータソー
- SMC サミットスノーソー
- モチヅキ スノーソー
- ブラックダイヤモンド スノーソウガイド
- BCA スノーソー
- モンベル スノーソー
- ゴム太郎 替え刃
どうして6種類+1種類っていうのは、後でわかりまっせ。
刃渡り | 重量 | 素材 | 木の切断 | |
---|---|---|---|---|
MSR ベータソー | 34.8㎝ | 180g | ステンレス | 〇 |
SMC サミットスノーソー | (ー) | 113g | グレード7075アルミニウム | |
モチヅキ スノーソー | 34㎝ | 160g | ステンレス・木 | |
ブラックダイヤモンド スノーソウガイド | (-) | 160g | ステンレス | |
BCA スノーソー | 35㎝ | 195g | ステンレス | 〇 |
モンベル スノーソー | 35㎝ | 110g | 7075アルミニウム | |
【番外】ゴム太郎 替え刃 | 30㎝ | 85g | 防錆メッキ加工 | 〇 |
MSR ベータソー
山岳ガイドや救助隊、スノーサイエンティストのためのスノーソーです。丈夫なステンレスの刃は、雪や氷はもちろん、木も簡単にカットできます。
MSR
刃渡り | 重量 | 素材 | |
---|---|---|---|
MSR ベータソー | 34.8㎝ | 180g | ステンレス |
ブレードがステンレスを使用しているため、ガンガン木も切っていけるスノーソーです。
ブレードにメモリがついているため、同じサイズのブロックを作るのにも有効です。
中空デザイン極薄ステンレス。
MSRのイケメンロゴ入りで、ガンガン野営用の木を切っていきたいぜ。
SMC サミットスノーソー
刃渡り | 重量 | 素材 | |
---|---|---|---|
SMC サミットスノーソー | (ー) | 113g | 7075アルミニウム |
SMC:Seattle manufacturing corporation
日本に代理店はなく、海外サイトのHPのみ。
製品自体は楽天やAmazonでの販売を確認しました。
7075アルミは、超々ジュラルミンとも呼ばれます。
超軽量にして、刃渡り二億センチ、、、
いえ、詳細は不明ですが、かなり長そう。
ステンレスじゃあないので、木は切れませんね。
モチヅキ スノーソー
刃渡り | 重量 | 素材 | |
---|---|---|---|
モチヅキ スノーソー | 34㎝ | 160g | ステンレス・木 |
新潟県燕三条のノコギリ職人と、山岳ガイドが作る本気のスノーソーです。
一度生産を終了してしまいましたが、2019年に復活を果たしました。
7年の歳月を経た2019年、多くの復活を望む声に応えるべく、ヘビーユーザーであったビッグマウンテンスキーヤーであり国際山岳ガイドの佐々木大輔さん監修のもと、モチヅキスノーソーが復活しました。
モチヅキ
調べている限り、おそらく一番雪が切れるスノーソー。
正直この切れ味は、どうにかして体感してみたいもの。
伝説のモチヅキスノーソーがついに復活しました!
— MSR日本総代理店モチヅキ (@Mochizuki_Gear) December 11, 2019
無敵の氷雪切断力をもち、海外にもファンがいるほどのモチヅキスノーソー。
国際山岳ガイドの佐々木大輔さん監修で切れ味はそのまま超進化しました。
正直このスノーソーより切れるスノーソーは見た事がありません!https://t.co/IVfU9at5YG pic.twitter.com/2vxjVhDT39
ブラックダイヤモンド スノーソウガイド
刃渡り | 重量 | 素材 | |
---|---|---|---|
ブラックダイヤモンド スノーソウガイド | (-) | 160g | ステンレス |
ステンレスからレーザーで切り出されたブレードは、クラストした積雪も切り出せる鋭い鋸歯に仕上げられています。ブレードには結晶観察用のグリッドが刻まれ、グリップにはエクステンディッドコラムテスト時にブロック背面をカットする3mm径×250cmのコードが巻き付けられています。
ブラックダイヤモンド
雪は気温や湿度により、雪の結晶やサイズが異なってきます。
雪の結晶や粒子の違いは、積もった雪が弱層かの目安となり、雪崩の危険を測ることもできます。
BDのシンプルロゴと、無機質なブラックがなんともシブい。
メモリの性能はその通りなのですが、なんとも所有欲を満たしてくれそうなスノーソーでございます。
BCA スノーソー
刃渡り | 重量 | 素材 | |
---|---|---|---|
BCA スノーソー | 34㎝ | 195g | ステンレス |
BCA:Back country Access
メーカーの名前のごとく、バックカントリーギアのラインナップが豊富。
K2といえば、スキーやスノーボードの知名度が高いですね。
ステンレスで丈夫なブレード。
木もガンガン切っていける形状。
動画を見ていただけると分かりますが、ストックと組み合わせて延長もできる優れものです。
少々重量はありますが、価格も比較的安いのも有難いところです。
モンベル スノーソー
刃渡り | 重量 | 素材 | |
---|---|---|---|
モンベル スノーソー | 35㎝ | 110g | 7075アルミニウム |
軽量で剛性に優れた7075アルミニウム合金を使用したスノーソーです。引き切りに適したブレード形状とグリップ角度により、雪の切り出しが効率的に行えます。
モンベル
登山をしていて知らない人はいないメーカーですね。
こちらのスノーソーも7075アルミニウムを使用していて、超軽量かつアルミ最強の強度を持ちます。
さすがモンベル、と言いたい価格の安さも魅力です。
後ほど、このモンベルと次のゴム太郎を勝負させてみました。
【番外】ゴム太郎 替え刃
刃渡り | 重量 | 素材 | |
---|---|---|---|
ゴム太郎 替え刃 | 30㎝ | 85g | クローム(防錆メッキ) |
意外と多くの方がスノーソー導入として購入されるのがゴム太郎替え刃です。
木を切るための粗目ノコギリですが軽量・使いやすい・安いと、登山におけるニーズは満たしております。
替え刃を購入することで、持ち手部分を軽量化することが可能です。
ビニールテープを巻いたり、中にはレザークラフトでカスタムする方も見えます。
2つのスノーソーを使ってみた【モンベルとゴム太郎】
と、いうことで、二つをバトルさせてみました!
まずはお互いのスペックを比較してみましょう。
モンベル スノーソー | シルキー ゴム太郎替え刃 | |
---|---|---|
価格 | 5390円 | 3000円台 |
重量 | 110g | 85g |
刃渡り | 35㎝ | 30㎝ |
素材 | 7075アルミニウム合金 | 防錆メッキ加工 |
実際の使用動画
まずはこちらの動画をご覧ください。
モンベルのスノーソーと、ゴム太郎替え刃の両方を使いっこしています。
20秒程度のところから使っているのがゴム太郎(30㎝)を使用。
60秒程度のところから使っているのがモンベルのスノーソーになります。
ゴム太郎がノコギリで切るようにして切っているのに対して、モンベルは体重をかけて押し切るように雪を切断しています。
2つ比べて、どうだった?
正直な、ゴム太郎のほうが切りやすかったで。
モンベルと比較して刃が薄いからか、ゴム太郎のほうが切断しやすい。
長さ
モンベルの方は、多くのスノーソーが採用する刃渡り35㎝程度。
対してゴム太郎の方は、長いもので30㎝とやや短いです。
※以前は33㎝まであったのですが、2022年2月から廃盤となっています。
イグルー作りのように大きなブロックを作成したいときは、刃渡り30㎝が短いと感じる事があります。
ゴム太郎替え刃が30㎝しかないのは、欠点であるといえます。
素材について
モンベルが軽量アルミ対して、ゴム太郎は安価な鉄が使用されています。
ゴム太郎も防錆メッキ加工はされていますが、多少は錆びが確認されます。
とはいえ10回ほどつかって、このくらい。
絶対錆びたくない人は、ゴム太郎は外した方がいいかもですね。
重量について
重量はゴム太郎替え刃が85g、次いで軽量がモンベルの110gとなります。
とはいえゴム太郎はあくまで替え刃、グリップ後付けの必要がありますね。
アルミスノーソーと、ゴム太郎の重量は同等といったところでしょうか?
価格について
6種類のスノーソーの相場が6,000~10,000円程度。
モンベルが5,000円台。
そしてゴム太郎は3000円。
激安でございます。
木の切断の可否
スノーソーで木を切断できるモデルがMSRとBCA、加えてゴム太郎になります。
アルミのスノーソーや、刃が荒すぎるものは木の切断に適していません。
木が切断できるということは、緊急時のビバークの安全性も増えそうです。
将来的により過酷な雪山登山を想定するならば、考慮したいポイントですね。
こんな時もノコギリがあれば、薪の調達に苦労しませんね!
スノーソーを持って雪山に行こう!
スノーソーは、雪山という限られた環境下でしか使わないアイテム。
だけども、1シーズン数か月の、限られた冬期登山。
そんな雪山を、めいっぱい楽しもうぜ!!
より楽しい雪中キャンプを!
では!
読んでくれてありがとう!
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村