一人旅が終わった│エベレスト街道トレッキング7日目 Surke▶Phankding

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朝、予約していたシェルパガイドから連絡が来た。

既にこの村に来ているとのこと。

朝ごはんを頂いた後、シェルパのRohanが到着した。

そうか、一人で歩けるのは、もう終わりなのか。

気持ちの整理をつける時間が無い。

今日は急ぎの行程では無いので、彼にゆっくりするよう告げ、自室でノートと向き合った。

今現在、自分はかなりネガティブな気持ちで居る。

だが、ネパールがガイド必須と言うならば、仕方がない。

それに僕は15万円スられた事で、どのみち現金が不足している。

つまり、振込で全てを予約してくれる、ガイドツアーの形で無ければ、そもそもエベレスト街道を歩けてすらいない。

ここまでは、ひとまず自分を納得させるために解釈した。

いよいよ自分のネガティブさと向き合い、感情に対し、脱フュージョンを行った。

感情と行動を切り離す、と言うやつだ。

このまま不貞腐れたまま歩いたところで、シェルパにとっても、自分にとってもいいことはひとつも無い。

僕は今、「自分一人の気楽な旅が終わってしまう」と、ネガティブな感情に支配されている。

そう認識するだけで、気持ちは軽くなる。

そこからはポジティブ再解釈。

スられた挙句、ちょうど当日~シェルパ必須となった、とんでもない不運なはずの状況下で、ネガティブな気持ちを乗り越えられたら?

この状況に意味を見いだせたら?

それは自分にとって、大きな自信になるかもしれない。

今までの自分であれば、このまま不貞腐れていただろう。

だが今ならば、この状況すらも糧にできる。

再現可能な心理学スキルを学んでいたおかげで、ネガティブな事象に意味を持たせられた。

そのうえで行動変容として、Rohanシェルパに全てを打ち明け、仲間として快く受け入れた。

我ながら、中々のスキルを身につけたものだ。

、、、さて。

本日は雨予報だったが、結局そこそこ良い天気に恵まれた。

まずは林道的トラバースを進む。

こき使われているロバ達は、何を思うでもなく、感情を失ったような顔をしている。

もともと草食動物は、何を考えているか読めないが、どことなく不憫に思う。

足元も悪い中、よろめいているロバも居る。

足でも折れたら、捨ておかれるか、食われるかのどちらかだろう。

ロバ渋滞

人間というのは残酷だなあと思いつつ、その残酷さの上に成り立っている世界に、自分は生きている。

まア、そこまで深く考えるのは止めたが。

幸い、シェルパは適度な距離感で、心地の良いペースを保ってくれる。

時折程よく話をしては、程よく歩く。

あとはもう、景色を見るために必要な代償として、機械的に考えることが出来そうだ。

Surkeを超えてからというもの、更に世俗化が進んだ、エベレスト街道。

現地民の生活は一応見えるものの、自分自身の「慣れ」と、ハイカー向けにこしらえられた店が並び、道としては面白みに欠ける段階に入った。

文化を見ながらの歩きとして、楽しいフェーズは終わった。

あとはもう、エベレストの景色を見れれば良いということか。

機械的に行けそうだ。

体調不良にならないことを、祈ろう。

宿のある村に到着したところで、雨が強くなる。

タイミングが良かった。

昼飯に迷った挙句、食べたかったアップルパイを注文。

今まで食べた、どのアップルパイより甘い。

ジャリジャリの砂糖が、中にぎっしりつまり、震えが出るほど甘い。

これを消化するのに、何分Hiitをし無ければならないだろうか。

日本では絶対に食べないであろう、不健康すぎる一品。

旅とはいえ、タガを外した注文に、少々後悔した。

もうこれを頼むのはやめよう。

部屋は寒く、ダウンを着込んでギリ何とかなるくらい。

ここで2600mだから、4000mアップが確かに心配だ。

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