どうも!最近シルナイロン押しのたなりょうです!
いきなりですが【朗報】です!
ニーモのテントが加水分解を克服したっていう話をしたいと思います!
マジ!? あのニーモが??
そう、素材が変わったんやで!
今回は、ニーモのテントが加水分解を克服したその理由と、以前のテントと何が違うのかを解説したいと思います!
ニーモはかつて、加水分解に弱かった…
まあ、まずは一例を…
買って初日に加水分解して返品になったヘキサライト6Pキャニオン⛺️
— イチロク_camp (@16_x_camp) August 3, 2022
最初で最後の📸ワンショット#NEMO#ニーモ#ヘキサライト#2ポールシェルター#キャンプ#キャンプギア#camp pic.twitter.com/3w2XdJmPZg
弟からテントが欲しいと言われ使ってないテントを引っ張り出してみたけど初めて買ったモンベルのステラリッジ1は加水分解でベタベタになってた💧
— モーモー (@mowmowmountain) February 16, 2022
次に買ったニーモのアンディjpをあげる事に。これはシングルウォールだけど前室があって使い勝手が良かった。お気に入りのテント♪
これらはほんの一部にすぎないんや
メルカリ等のフリマサイトにも、悲惨なニーモが散見されますね。
なぜこうも加水分解をするのか…?
それはポリウレタンコーティングのせいなんや
一般的にポリウレタンというのは、加水分解を避けられないという定めがあります。
結構有名な話だよね!
…と、僕は思っています
- 耐熱性に弱く、高温多湿で劣化が早まる
- 加水分解などによって徐々に分解される。
- 空気中の窒素、紫外線、熱、微生物などの影響で徐々に分解する。
そう、ポリウレタンというのはただの空気や水分によって分解が進みます。
そしてそれは、高温多湿や紫外線の影響で劣化が早まります。
ニーモの創立、アメリカのニューハンプシャー州の平均年間降水量は1000mm。
それに対して日本の年間降水量は平均1718mmにも及びます。
海外のテントはこうした降水量の低さから、気温や湿度・降水量をそこまで意識しない製品を作る傾向があるようです。
ニーモも同様、以前はポリウレタンコーティングを使用していましたが、日本国内における加水分解報告が多く聞かれる状況にありました。
詳しい比較は以下の記事で述べております。
ポリウレタンとシルナイロンの違いについて簡単に解説
ポリウレタンコーティングは、テントの裏地としてポリウレタン皮膜を施すことで、防水機能を持ちます。
撥水に関しては、表面撥水加工が必要となります。
対してシルナイロンは、テント生地そのものに撥水性&防水性のあるシリコンが浸透しています。
ポリウレタンに比べて耐久性や防水性が高いのが特徴。
上記がポリウレタンコーティングとシルナイロンの経年耐久性を示したグラフになります。
比較すると、シルナイロンは3倍近くの経年耐久性があることがわかります。
各メーカーはどちらを採用している?
「ポリウレタンコーティング」というのは、大手メーカーから安価なAmazon製品まで幅広く用いられます。
テント | メーカー表記 | 耐水圧(㎜) |
---|---|---|
モンベル ステラリッジ | ウレタンコーティング | 1,000 |
モンベル ULモノフレームシェルター | ウレタンコーティング | 1,500 |
アライ エアライズ | PUコーティング | 2,000 |
MSR ハバハバシールド | ポリウレタン&DWR コーティング※ | 1,200 |
ネイチャーハイク P2 | Polyester | 3,000 |
モビガーデン COLD MOUNTAIN | 防水コーティングPU | 2,000 |
3F UL GEAR ランシャン | PUリップストップナイロン | 5,000 |
こうやって見てみると、モンベルやアライなどは全商品がポリウレタンコーティングを使用。
モビガーデン・ネイチャーハイクといった中国ブランドに関しては、価格の低い安価なテントにのみポリウレタンを使用しています。
テント | 耐水圧(㎜) | |
---|---|---|
ニーモ タニ | Sil/Silナイロン | 記載なし |
ネイチャーハイク クラウドアップ | Silicone Nylon | 4,000 |
モビガーデン LIGHT WINDS | リップストップナイロン(シリコンコーティング) | 3,000 |
3F UL GEAR ランシャンプロ | resistant SilNylon | 5,000 |
シックスムーンデザインズ ルナーソロ | シリコンコーティングポリエステル | 記載なし |
ローカスギア Khufu | シリコン/PU ハイブリッド・コーティング | 記載なし |
パーゴワークス ニンジャテント | シリコンコーティング | 3,700 |
ヒルバーグ Kerlon 1800 | 両面100%シリコン加工 | 5,500 |
シルナイロンについては、ガレージブランドや中国の新鋭ブランドが積極採用していることがわかります。
ヒルバーグといった高級テントに加え、中国ブランドはハイスペックのフラッグシップモデルにシルナイロンを使う傾向にあります。
もはやポリウレタンコーティングを採用しているというのは、素材の利点や採用しているブランドの観点からも完全に後れを取っているという印象です。
こうした現状を理解するために、以下の記事はやはり読む価値があると思います。
ニーモがついにシルナイロンを採用!
ニーモのヘキサライト6Pシルナイロン版が出たのか!あのサイズでシルナイロンの2ポールはローカスギアか廃盤のGOLITEくらいしか選択肢なかったからこのコスパなら買いなのでは…https://t.co/znWQogvRkd
— ayumi (@takku69) September 6, 2020
ニーモのテントは性能はバッチリみたいですよ、登山でもつかえるテントらしいので、耐水も大丈夫なはず^ ^
— よし (@Ysnbhappy) May 15, 2022
けど、ちょっと聞いてみますw
自分が買ったテントは加水分解しないテントなんで長持ちするらしいです
で、ドラゴンフライは、シルナイロン素材で加水分解しづらいらしい
ニーモは2021年頃から、あのキャンプ用シェルターの「ヘキサライト」などにもシルナイロンを採用し始めました。
山岳テントも同様にして、シルナイロンを採用し始めました。
が、
ニーモもキャンプ向等の割と安価な製品には、いまだポリウレタンコーティングを採用しているようです。
これが示す意味は、やはりシルナイロン=コストアップは致し方ないものと考えられます。
テント名 | フライ素材 |
---|---|
タニ 1P | 15D Sil/Silナイロン |
チョゴリ 3P | 30D Sil/SilナイロンRS |
ダガー リッジポーチ 2P | 40D Sil/Silナイロン |
ヘキサライト LE 6P | 30D Sil/Silナイロン |
ホーネットストーム 1P | 10D Sil/PeUナイロン(※1) |
アトム 1P | 20D Sil/PUナイロン(※1) |
クナイ 2P | 15D Sil/PeUナイロンRS(※1) |
ドラゴンフライ バイクパック 1P | 15D Sil/PeUナイロン(※1) |
オーロラリッジ 2P | 68D PUポリエステル |
スイッチ 2P | 68D PUポリエステル |
ヘキサライト 6P | 150D PUポリエステル |
ダガー オズモ 2P | OSMO™ リップストップ(※2) |
ホーネットエリート オズモ 1P | OSMO™ リップストップ(※2) |
(※1)これらは片面シルナイロンになります。
(※2)OSMO™ リップストップ についての詳細は確認中。
ヘキサライトについては、シルナイロンのLE6Pが¥93,500に対して、ポリウレタンの6Pが¥60,500と、価格差もはっきりと出ています。
PUポリエステルを採用しているオーロラリッジとスイッチが¥36,850と¥38,500と、他の山岳テント(4万円台)より安くなっています。
シルナイロン製のテントすべてが高いというわけではないですが、ポリウレタンと比較すると高価です。
ニーモのシルナイロン採用テントを一部紹介
タニ
NEMOが日本の山岳シーンのためにデザインしたフラッグシップモデルです。マテリアルの変更により耐久性が向上し、新たに追加したベンチレーションにより様々なコンディション下で効果的な換気/温度調整が可能です。
ニーモ
フライ素材 | 重量 | 価格 |
---|---|---|
15D Sil/Silナイロン | 1.06kg | ¥60,500 |
ニーモもいい商品を作ってくれましたよ!
さすがにフラッグシップモデルなのでお高いです。
とはいえ素材を考えると、モンベルと比較しても高いとは言えないかもしれません。
マテリアルの変更により耐久性が向上と書かれています。
おそらく両面シルナイロンのことでしょう。
長く大切に使っていきたいテントですね。
ヘキサライト LE 6P
シンプルかつ考え抜かれたデザインにより誰でも短時間で簡単に設営・アレンジが可能な機能はそのままに強靭かつ軽量な素材を採用する事で驚異的な軽量化とパックサイズを実現しました。
ニーモ
素材 | 重量 | 価格 |
---|---|---|
30D Sil/Silナイロン | 2.1㎏ | ¥93,500 |
キャンプ用でこの軽さはアリかよ!
キャンプでクソ大人気のヘキサライト。
ついにそいつもシルナイロンになりました!
キャンプのように一つ買ったらぼちぼち長いこと使いそうなテントは、山岳用よりもシルナイロンの恩恵は高そう。
クナイ 2P
十分なスキルを持ったコアユーザー及びステップアップを目指すユーザーための山岳用テントです。
ニーモ
フライ素材 | 重量 | 価格 |
---|---|---|
15D Sil/PeUナイロンRS | 1.71kg | ¥71,500 |
注意してほしいのは、ここから片面シルナイロンです。
とはいえ裏面はPeUなので、加水分解に強いPUコーティングになります。
ダガーオズモ
素材 | 重量 | 価格 |
---|---|---|
OSMO™ リップストップ | 1.53kg | ¥74,800 |
広い!軽い!めちゃ丈夫!
そんなバチクソ使いやすいテントにして、イケメンロゴ。
無敵のダガーオズモは、加水分解しない片面シルナイロン製。
ホーネットオズモ・エリートオズモ
素材 | 重量 | 価格 | |
---|---|---|---|
オズモ | OSMO™ リップストップ | 820g | ¥61,600 |
エリートオズモ | OSMO™ RS | 658g | ¥70,400 |
自立式テントがこんなに軽くてええんか??
僕の持っているシェルター、ルナーソロよりも軽いテントです。
OSMOファブリックなので、加水分解しないテントです。
経過を追っていきます!
僕の愛用テントは、両面シルナイロンのルナーソロです。
今後も実使用レビューや、Twitter等の意見を追っていき、情報をまとめていこうと思います!
↑より詳しい記事が出来ました!
では!
読んでくれてありがとう!