出会いと飯と芋ほりと【12日目:滝川~岩見沢】

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ピピッ!
4時に合わせた目覚ましを、ちゃんと無視せず起床する。

公園に張られたソロテント

ステルスキャンプだ、人に見られずその場を汚さずゴミを拾って立ち去る。
これがポリシーとでも言おうか。

…何をかっこつけてるんだ。

目次

一つ目の出会い

とんでもなくトイレがしたかった。
公園でまさか野〇をする訳には行かないので、近くの妹背牛駅まで自転車を向かわせる。
…間に合った。

しばらく休んでいると、話しかけてくれたおじさんと仲良くなる。
おじさんはなんと僕を家に招き入れてくれたのだ。

あらあら♡
美味しそうな朝ごはん!

さっき米1合とステーキを食べましたが関係ありません。
こんな朝ごはんが一番沁みるのです。

食卓に出されたメロン

あらあら、メロンまで♡

あらあら…、あ、あららららら??

お土産もどんどん頂きます。
昨日お米を買ったばかりですが関係ありません!
頂けるものはありがたく頂く! それが僕のポリ(ry

孫のちびっ子も2人来てくれ、学校に行く前にちょっとだけ仲良くなれた。
「お兄ちゃんは仕事はー?」
「無職です!☆」
「お風呂はどうしてるの??」
「3日に一度です!☆」
「自転車でくるのー??」
「そうだよ!!」
くれぐれもこんなおじちゃんにならないように笑笑

自転車旅行で干される衣類

結局洗濯に風呂まで入らせていただきました。

とっても居心地よく、親切にしてくださったお二人。

名残惜しくもここを離れます。
でないとあまりの居心地よさに、このまま一泊していってしまいそうです。

スーツ姿のオジサマは、まさかこの町の町長さんとは思ってもみませんでした。
面白い出会いもあるものです。

スーツ姿のかっこいいおじさまを見送り、僕も後に続きます。もし、僕がトイレを催さなければ、この出会いは無かったでしょう。

出会い、そして招き入れてくれた夫妻に感謝です。
また逢いに来たいなぁ。

そんな人達が増えてしまいます。

二つ目の出会い

道産子

道中にお馬さんを発見、力強い容姿をしているが、道産子だろうか?

さて、今日は行きたい場所があります。
岩見沢にある林農園です。
初日に立ち寄った農園で、トマトを食っていたらご飯をお呼ばれしてしまった農園、そこに利尻山登頂と宗谷岬到達の報告をしたいのです。

そんな道中は、向かい風&日本一の直線道路。
29.2㎞の直線は骨が折れます。

道中の道の駅で大学生と出会います。
彼の名はKAN君、同じ岐阜出身だそうで、まさかの地元トークで盛り上がる。

これから彼は一人で宗谷岬を目指すのだそう。
今日は人と多く会えるので、楽しい一日である。

1度コンビニにゴミを捨てに戻った彼、対向車線で手を振り何か叫んでいる。
「岐阜でまた会おう!!」
嬉しい一言だ。
「おう!!」
同じ趣味を持ち楽しみに来ている人達だ、すぐに仲良くなれるってもんだ。

再開と訪問

林農園に立ち寄る。
誰もいないので、ベルをおす。

「あらあらぁ、元気だったー??」
家にはおばあちゃん、畑に林じいちゃんさんがいらした。

僕が走ったルート、10日間の思い出を楽しそうに聞いてくれる。
そしてまたもや電話で、Aさんに連絡をしてくれる。

「もしもし?彼がまた来てくれたんだけど、今日泊まって行ける??」
「!?」

なんと、そのままAさんのご自宅で一泊させて頂くことに。
10日以上も前の事なのでもう一度紹介するが、Aさんは山岳で有名な著者、山と渓谷社で雑誌もだしている。

そして明日明後日は、N〇Kの仕事だそう。
…やはりやばい人だ。

その後自宅に招かれる。
道中、景色がすごく綺麗だ。

夕日に輝くススキ

沈む夕日と輝くススキ、景色がいいと旅の素晴らしさが倍増する。

そして思う
「こんなのどかなところに居るのか!!?」

収穫されたジャガイモ

Aさんは忙しいので、ありがたいことに、僕に仕事も与えてくれた。
じゃがいも掘りだった笑

僕にとって芋ほりは報酬のようなものである。
収穫するの、楽しいじゃないか!!

Aさんの家は木造塗り壁、家の中まで大好物です。

先に入らせていただいた風呂はまさかのヒノキ。
窓を開けると涼しい風が入り、虫の鳴き声が心地よく聞こえる。そして香る木の甘い匂い。
「もうここに一生います!」そんな気分になってくる。

ルイベ

風呂を上がると夕食の準備だ。
畑で取れたトマトやニンニク、そして買ってきてくれた魚たち。

トマトとニンニクの素揚げ

極めつけはニシンのルイベという食べ物。

皿に盛られたニシンのルイベ(刺身)

滅菌のためにも冷凍したニシンを、半解凍の刺身でいただく。
これをアイヌ的にルイベというらしいが、どうやら昔の漁師メシだそう。

これが抜群にウマいのである。
舌触り滑らかな上質油がほぐれてゆき、舌の奥で旨みをしっかりと感じる。

Aさんの仕事(山)の話、キノコの話、農家の話で夜中まで盛り上がる。
半分以上はキノコ話で壊れるくらい笑った覚えがある(酒を飲んでいた)。

そして、広い屋根の居室で、広々と布団を敷いておやすみなさい。
道の駅のベンチから、ここまでの出世とは涙が出そうだw

2022.8.22
走行距離:約80㎞

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