息苦しさに気がついた│エベレスト街道トレッキング10日目 Namche Bazaar▶Pangboche

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今日もいい朝なり。

安定のポテトと紅茶のセットを頂き、ナムチェバザールを出る。

土産屋が開き始めている。

やはりナムチェに来てからというもの、人の込み合い具合が著しい。

が、一足先に抜けたようで、そこからの道は思っていた以上に空いていた。

Thamserkuを見ながらの、並行トラバースが気持ち良い。

遠くを見ると、一度上げてから、谷まで下がるよう。

しかし、ここらでも出店をやっているが、誰か買っていく人は居るのだろうか?

写真は撮りたくはなるが、欲しくは無い。

少し申し訳ないと思いつつ、見る専で撮らせていただく。

写真を撮っていると、シェルパと距離が空くが、個人的にはそのくらいのペースが心地よい。

別の組のシェルパ同士で喋ってくれているお陰で、ちょっとだけ、一人の歩きを感じられた気がする。

それでもシェルパとしては、こちらの気を使うのが仕事。

僕としては、「気を使わなくてもいいよ」と言うが、彼も、「大丈夫、遅くても心配ないよ」と言ってくれる。

そうじゃないんだが、まあ仕方がない。

若干の窮屈を覚えつつも、自分のペースで進んだ。

谷の村で休憩。

貰ったオレンジジュースを飲みながら考える。

この旅に、意味など無くても良いということに、ふと気がついた。

もちろん、意味のある1ヶ月なのは間違いない。

が、仮に意味がなくとも、ただ僕は、ネパールに来るという選択をして、そしてここに居るだけ。

何か特別な意味など、探さなくても良いのか。

今、生ぬるくて味の薄いオレンジジュースをちびちびと飲みながら、舌に感じる酸っぱさを味わっていながら考えた。

別に、この経験がどう未来に生きてくるのか?

この経験をしなかったら、他にどんな未来があったのか?

一人で歩いていたら?ヨーロッパ旅にしていたら?

未来の事、別の道のこと、パラレルワールドじみた事を考える意味は無い。

ただ、目の前を歩いている人たちを見ながら、ぼぅっと考えていた。

なんだ、すごく気持ちが楽になってきた。

シェルパも居るし、何も心配することはない。

逆に言えば、全て任せていいからこそ、こうして考える余裕だって生まれるのかもしれない。

昨日だって、落ち着いた気持ちで、これからは日本の生活に向き合う覚悟ができたんだ。

どの選択、どの制約にぶつかるかは分かんないけど、どの道進んでも僕は幸せには違いない。

ここではマカロニを初めて頼んだ。

自炊でよくやりそうな、コスパとボリュームに優れたレシピ。

可もなく不可もなく。

ここは日が暖かくて気持ちが良い。

1時間以上、ゆっくりした気がする。

ここからは500m以上の標高を一気に上げる。

昨日決めたこと、ナムチェを超えたらゆっくり歩くこと。

呼吸には余裕があり、もっとペースは上げられそうな予感だが、無理はしない。

現地流のゆっくり歩きは守る。

服を洗えない以上、汗をかきたくもない。

案外ゆっくりしたペースも、気持ちが良いもんだ。

Tengbocheに着いた。

ここも中々良いが、時間も体力もあるので、次へ向かう。

次も景色が良い場所だと言うので、明日の朝が楽しみになる。

川沿いのトラバースは、日本のダム沿いトレイルっぽくて気持ちが良い。

アマダブラムが近づいてきた。

案外すぐに近づくあたり、やっぱりヒマラヤ山脈主峰達が、すぐ側にあるってことだろう。

そりゃ、谷を挟んですぐ向こう側だからな、、、。

橋からひと登りして、本日の終着地、Pangbocheに到着。

村の名前をシェルパに聞いたら、隣のおばちゃんが「パンボチェパンボチェ!!」と陽気に答えてくれた。

さっき僕の真似して、笑っていたおばちゃん。

ロッジのすぐ側に、屋外ゴミ箱なのか、投げ捨て場なのか分からない、汚いゴミだめがあった。

分別する気もなく、ウシ、イヌ、カラスに好き放題に食わせていた。

何がしたいんだろう?

この程度の分別や、ゴミの処理が出来ないのだろうか?

確かにポーター達が、せっせとゴミを運ぶ姿を見ると、なんだか申し訳ない気持ちにはなる。

ロバやYakがケツを叩かれながら、物資を運ぶ姿を見ると、自分の行いが悪いことに見えてくる。

が、やっぱりゴミの処理が出来ないのなら、やめたらいいのに。

いっそエベレスト街道全てを封鎖してもいいんじゃね?

など、思う。

来れない場所なら、来れない場所さ。

まあ、発展途上国やアジアのポイ捨て文化が拭えない場所だからこそ、な気もする。

この問題は根深い。

と、はいえ僕は、いつも憂いはするが動かない。

まずは目先の休憩と、腹が減った。

ミルクコーヒーはいつもより美味いのか、美味く感じるのか?

キャラメルのようで、とびきりに脳が気持ち良いミルクコーヒーだった。

ツナチーズピザも、こんもりチーズが乗っていた。

生地が甘くて、ジャンキーな美味さ。

今日の部屋も心地が良い場所。

洗面器がデカかったので、頭を洗わせてもらったのと、シャツを勝手に洗わせてもらった。

リセットだ。

、、、それにしても、何をしても息苦しいことに気がつく。

昼寝をしても、息苦しさでハッとさせられ、トイレに立つだけで息が上がる。

いちばん分かりやすいのは瞑想だ。

下界なら、息をしているのかしていないのか分からないほど、小さな呼吸でも済む。

1分間に2回くらいしか呼吸してないんじゃあないかな?

瞑想は大抵の場合、呼吸に意識を向けるが、ここでは息苦しさに意識が行く。

なかなか恐ろしい場所に居るもんだ。

これで4000m未満だろう?

エベレストだなんて、考えもつかない。

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